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もう続けることが出来ない [ROCKは死んだ・・・]

【ジョン・ボーナム】




 1950年代から続くロックの歴史の中で、最も偉大なバンドはザ・ビートルズだが、もう一つ
それに匹敵するバンドが存在する・・・それがレッド・ツェッペリンだ。

 
 
 ザ・ビートルズは1970年に解散、そしてレッド・ツェッペリンは1980年に解散している。



 最も偉大なバンドと称されるからには、メンバー一人一人の個性が最高で、しかも奇跡的にバンド
としても調和していたからこそだと思う・・・



 そんな奇跡のバンドが、解散する時とはどんな状態だったのだろうか・・・。




 ザ・ビートルズの場合は、ステージ活動を止めてアルバム制作中心の活動に、シフトしたことが
解散に至る大きな要因になったと思う・・・
(当時はコンサートを運営するシステムが未熟で、ツアーで起こる様々なトラブルに嫌気がさした)


 メンバーがアルバム制作に全力を投入し、独特のアイデアや実験的な手法が色々試されることで
ロックの音楽性を劇的に高めたが、メンバー間の方向性の違いも際立たせる結果となった・・・


 実生活上の問題も含めて、方向性の違いが決定的な対立となった時、ポールが脱退宣言をする


残った三人は、メンバーを補充してザ・ビートルズを続けようと模索するが、その動きもポールが
訴訟を起こしてまで阻止し、ザ・ビートルズの解散が決定的となった・・・




 もう一つの奇跡のバンド、レッド・ツェッペリンの場合はどうだろうか・・・



 これは結果論だが・・・レッド・ツェッペリンは、四人のメンバーが完璧過ぎた・・・
余りにも奇跡的過ぎて、誰にも真似できない独自の世界を構築してしまった。
(スタイルを模倣するものは後を絶たないが、奇跡はそう簡単には起こらない・・・)



 そう・・・奇跡は簡単には起こらない・・・



 1968年に本格的に活動を開始して、わずか一年で世界を席巻・・・
1970年のメロディー・メーカー紙の人気投票で、ザ・ビートルズを抜き一位となる。




 バンドの不安要素は、ロバート・プラントに集中していた・・・
その独特の歌唱法によって、プラントの声帯は常に危機的状況だった、1973年には限界に達し
それまでの歌い方が不可能な状態まで悪化、喉の手術を受けるに至る。


 1975年には、自動車事故で両足を骨折し長期離脱することになり、このことで喉の状態が
皮肉にも改善、1977年にツアーを再開しようとした矢先に、長男がウィルス感染症で死亡・・・
無期限の活動停止に追い込まれてしまう。



 1980年、本格的に活動を再開した時に、バンド最大の悲劇が起こる・・・
アメリカ・ツアーのリハーサル中の、9月25日にジョン・ボーナムが吐瀉物を喉に詰まらせて遺体
で発見される・・・(多量の飲酒が原因で、肺水腫を起こしていた・・・とされる)




 余りにも奇跡的なアンサンブルだったため、ボーナムの死はレッド・ツェッペリンの死を意味する
こととなり・・・ジミー・ペイジはレッド・ツェッペリンの解散を発表した。




1980年9月25日 ジョン・ボーナム 多量の飲酒による吐瀉物で窒息死 享年32歳。



rock2.jpg


 


 

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